メニューを飛ばして本文へ進みます

美しさにまごころこめて

日本メナード化粧品株式会社

HOME 研究・商品開発 主な研究 光老化の根本原因を解明

紫外線をくり返し浴び続けると、顔にシワやタルミが現れていきます。くり返し浴びる紫外線によって起こる老化現象は、「光老化」と呼ばれています。
その原因は、紫外線によって、真皮を構成するコラーゲンなどの真皮成分がつくられる量が減少してしまうことと、真皮成分を分解する酵素が発生して真皮成分が壊れてしまうことです。
真皮成分を生成する線維芽細胞の形態に着目し、光老化の研究を行いました。その結果、線維芽細胞が紫外線により萎縮することが、光老化の根本原因であるという結論に至りました。

線維芽細胞の形態

線維芽細胞は紫外線をくり返し浴びると、細胞の骨格であるアクチン線維が短くなることで、萎縮することを明らかにしました。
線維芽細胞の内部には、細胞の骨格を担うアクチン線維があります。アクチン線維はアクチンというタンパク質が積み重なってできています。このアクチンが積み重なる数によって、アクチン線維の長さが変わり、細胞の形態が決まります。
線維芽細胞は、アクチンをアクチン線維から取り外す「脱重合」と、アクチンを新たにアクチン線維に積み重ねる「重合」を常に行っています。これにより、線維芽細胞は身体を大きく広げた形態を維持し、コラーゲン線維の上を移動しながら真皮成分をつくっていきます。
線維芽細胞が重合と脱重合を適切に行っているときには、アクチン線維が長く、身体を大きく広げた形態になっています。

紫外線による線維芽細胞の萎縮

線維芽細胞は紫外線をくり返し浴びると、アクチンの重合を阻害する因子が発生し、脱重合だけが多くくり返されるようになります。その結果、細胞の骨格であるアクチン線維が短くなり、線維芽細胞が萎縮することが明らかになりました。

さらに、この線維芽細胞の萎縮による影響を調べるため、アクチン線維の形成を阻害して線維芽細胞を萎縮させ、その機能の変化を研究しました。その結果、線維芽細胞が萎縮することによって、真皮成分の生成量が低下すること、さらに、真皮成分を分解する酵素を過剰に発生し、真皮成分を壊すことを明らかにしました。

このページの先頭へ