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日本メナード化粧品株式会社

HOME 研究・商品開発 主な研究 皮膚の「幹細胞」の研究

私たちの身体の組織のもととなっているのは幹細胞です。幹細胞は皮膚を構成する表皮や真皮の中にも存在しています。表皮にはうるおい成分を生み出す細胞(角化細胞)があり、真皮には肌のハリをつかさどるコラーゲンなどを生み出す細胞(線維芽細胞)があります。幹細胞は、表皮と真皮において、これらの新しい細胞を生み出して、肌の生まれ変わりを担っています。

皮膚の「幹細胞」の研究

皮膚の幹細胞に特有のタンパク質を特定

皮膚の幹細胞研究を進めるためには、まず、幹細胞がどこに存在しているのかを把握しなければなりません。幹細胞に特有のマーカー(タンパク質)に着目して研究を進めた結果、皮膚の幹細胞は「p75NTR(CD271)」というタンパク質の発現が高いことがわかりました。さらに、この「p75NTR(CD271)」を指標に研究をした結果、表皮と真皮に幹細胞が存在することを確認しました。

幹細胞の観察

皮膚の幹細胞が歳を重ねるとともに減少する!

幹細胞に特有のタンパク質「p75NTR(CD271)」を指標に、皮膚の幹細胞の数を調べた結果、皮膚の幹細胞は歳を重ねるとともに減少することを確認しました。この幹細胞の減少により、肌の生まれ変わる能力が低下し、肌は老化して、乾燥したり、シワ、タルミが現れてくると考えられます。肌の老化を防ぎ、若々しい肌を取り戻すには、幹細胞の減少を防ぐことが大切であると考えます。

皮膚の幹細胞が歳を重ねるとともに減少する!

幹細胞減少の原因を発見!幹細胞の居場所「SVA」の縮小が幹細胞を減少させていた

幹細胞が減少する原因について研究を進め、その原因を突き止めました。その発見のカギとなったのが、皮膚の幹細胞が存在している特別な領域「ステムバイタルエリア(Stem Vital Area:SVA)」(以下SVA)の発見です。

幹細胞減少の原因を発見!幹細胞の居場所「SVA」の縮小が幹細胞を減少させていた

約500人の皮膚の組織について、網羅的に遺伝子解析を行い、表皮幹細胞が存在してい領域では、「ラミニン332」が、真皮幹細胞が存在している領域では「タイプ5コラーゲン」が特異的に発現していることを見い出しました。
そして、皮膚の幹細胞が存在している特別な領域について詳細に解析するために、バイオイメージング技術を用いて、幹細胞とラミニン332とタイプ5コラーゲンを染色しました。 その結果、ラミニン332と表皮幹細胞は表皮と真皮の境界部分の凹凸の頂点付近に多く存在し、タイプ5コラーゲンと真皮幹細胞は真皮上部にあることが確認できました。 ラミニン332には接着作用があり、表皮幹細胞を接着して凹凸の頂点付近に留まらせ、タイプ5コラーゲンは真皮幹細胞を包み込んで、真皮上部に留まらせる役割をしています。 このようにして、表皮幹細胞と真皮幹細胞が存在している領域「ステムバイタルエリア(SVA)」を特定しました。
さらに、ラミニン332とタイプ5コラーゲンは、それぞれ、表皮幹細胞と真皮幹細胞が自ら生成していることも突き止めました。幹細胞は、自らの居場所であるSVAを、自ら生成して、その場所に留まっているのです。

幹細胞減少の原因を発見!幹細胞の居場所「SVA」の縮小が幹細胞を減少させていた

ステムバイタルエリア(SVA)の縮小と幹細胞の減少

幹細胞減少の原因を突き止めるため、SVAを構成する表皮の「ラミニン332」と真皮の「タイプ5コラーゲン」に着目して研究をしました。その結果、ラミニン332とタイプ5コラーゲンは歳を重ねると減少し、SVAが縮小していることがわかりました。

表皮の「ラミニン332」の変化
真皮の「タイプ5コラーゲン」の変化

表皮幹細胞と真皮幹細胞はSVAに居られないと幹細胞としての機能を維持できないことも確認しています。
これらのことから、歳を重ねることによって幹細胞が減少する原因は、SVAを構成しているラミニン332とタイプ5コラーゲンが減少して幹細胞がSVAに居られなくなり、幹細胞としての機能を維持できなくなることであるといえます。

SVAの縮小と幹細胞の減少
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