コメは日本人の主食で身近な食べ物ですが、その美容効果も古くから知られています。コメと一口に言っても、日本でよく食べられているコメとアジア料理でよく用いられるコメでは、見た目も食感も全く異なります。また、私たちが普段食べているコメも様々な銘柄があり、味や粘りなどが異なります。このようなコメの特徴の違いは「品種」の違いから生じます。
産学連携によるコメエキス開発
メナードは、2013年に名古屋大学大学院医学系研究科に「名古屋大学 メナード協同研究講座」を開設し、名古屋大学が保有している多くの研究資源とメナードが培ってきたものづくりのノウハウを融合させることで、産学連携したものづくりを推進しています。その一環として、化粧品の原料に適したコメを見つけるため、コメの研究に取り組み品種改良の技術も高い名古屋大学と協力して研究を進めました。
名古屋大学が保有する多数の品種からエキスを抽出し、評価するという試験を何度も繰り返し、優れた効果を持つ品種を見出しました。
エキス製造に向けたコメの自家栽培
多数の品種から見出したコメから商品に配合するエキスを抽出するためには、コメを大量に確保する必要がありました。今回見出した品種は希少な品種であるため、自家栽培に取り組み、研究員が自ら田植えや収穫といった作業を実施し、安定的に栽培することが可能になりました。また、田植えから収穫までの栽培中のすべての工程で、農薬を一切使わずに育てています。
新たなコメの品種を見出し、エキス化の条件検討、効果の評価、自家栽培の検討など、10年もの歳月をかけて化粧品に適したコメエキスを開発しました。