皮膚に対するアレルギーを評価する試験法として、株式会社資生堂、花王株式会社が共同開発した「h-CLAT(エイチクラット)*1」が、2016年7月29日に公的試験法である「OECDテストガイドライン*2」に収載されました。
メナードは、2005年4月~2010年3月に厚生労働省の研究事業*3として進められた「h-CLAT」の試験法の標準化に向けた研究に、国内化粧品メーカー6社と共に参加していました。これらの研究で得られた成果は、試験法の標準化に活かされました。
現在、メナードでは、この「h-CLAT」を化粧品原料のアレルギー評価法のひとつとして活用しています。
*1:ヒト由来の免疫に関連した培養細胞であるTHP-1の細胞表面に現れる2種類のタンパク質が増加する仕組みを指標に、正確、かつ迅速に評価する動物実験代替法です。
*2:OECD(経済協力開発機構)が定めた、化学物質やその混合物の安全性を評価するための国際的に合意された試験方法のリスト
*3:研究課題名「安全性評価のための動物実験代替法の開発および評価体制の確立に関する研究」および「動物実験代替法を用いた安全性評価体制の確立と国際協調に関する研究」