皮膚表面に塗布した成分は、皮膚内部に浸透して目的の部位に届き、その効果を発揮します。成分の浸透経路や浸透速度を評価することは、効果を最大限に引き出すために重要です。しかし、皮膚への浸透状態を直接観察することは技術的に難しく、より生体に近い状態で可視化する技術の開発が求められていました。
皮膚に浸透した成分の3次元凍結質量イメージング技術
メナードは、名古屋大学大学院 生命農学研究科 森林化学研究室※および愛知県と共同で、皮膚内部に浸透した成分を生体に近い状態で立体的に可視化する、世界初の3次元凍結質量イメージング技術を開発しました。この技術は、成分を浸透させた皮膚を凍結し、その表面をGCIB(ガスクラスターイオンビーム)で削りながら、TOF-SIMS(飛行時間型2次イオン質量分析法)で測定することを繰り返すことで、3次元の質量イメージング像を取得します。
3次元凍結質量イメージング技術は、実際の皮膚に近い状態を維持したまま測定できるため、従来の方法に比べてより生体に近いリアルな状態で観察することができます。また、このイメージング技術は特異的なイオンがあればどのような成分でも測定可能なため、性質や分子量などの違いにより浸透性の異なる成分が、皮膚内部をどのような経路で浸透していくかを評価できます。
- 知の拠点あいち重点研究プロジェクトⅣ期(プロジェクトCore Industry)(2022-2024)
