セラミドは細胞間脂質の主成分で、肌のバリア機能に重要な役割を果たしています。そのため、バリア機能改善効果を期待して多くの化粧品にセラミドが配合されていますが、セラミドの効果を十分に発揮させるには、セラミドを化粧品に高配合したり、肌へ効率よく浸透させたりする必要があります。しかし、セラミドは油・水問わず難溶性で結晶性が高く、安定に配合することは困難です。メナードは、セラミドを様々な製剤に安定に配合する技術の開発に取り組んでいます。
油性製剤へのセラミドの安定配合を実現
これまで、セラミドを水性製剤へ安定配合し、かつ肌へ効率よく浸透させる技術として、ラメラ構造※1を形成させる方法が数多く報告されてきました。一方で、油性製剤においてラメラ構造を形成させ、安定配合する技術はほとんど報告されていませんでした。 メナードは、セラミドとメドウフォームエストリド※2を非極性油に溶解することで、ラメラ構造を持つ安定なオイルゲルが形成されることを発見しました。このオイルゲルを用いることで、油性製剤中においてもラメラ構造を保ったままセラミドを安定に配合することが可能になりました。
- 第82回SCCJ 研究討論会(2018)
最優秀発表賞受賞
セラミドを配合した透明製剤・パール製剤を開発
食品にも使用される乳化剤「ショ糖脂肪酸エステル」をセラミドと組み合わせることで、透明で安定性が高いセラミド製剤の開発に成功しました。この製剤は、非常に小さなディスク状粒子(ディスク状セラミドベシクル)の分散物であり、同時に配合する保湿剤などの種類や量を調整して粒子サイズを大きくすることで、美しいパール光沢をもつセラミド製剤を調製できることもわかりました。
- 第76回コロイドおよび界面化学討論会(2025)
さらに、透明なディスク状セラミドベシクル製剤にオイル成分を加えると、粒子の形状が球状に変化する一方で、透明な外観は維持されました。
ショ糖脂肪酸エステルは、有効成分の肌への浸透を促す機能を持つことが知られています。この技術を活用することで、セラミドを安定して配合できるだけでなく、浸透を高めることも期待されます。
