メニューを飛ばして本文へ進みます

美しさにまごころこめて

日本メナード化粧品株式会社

HOME 研究・商品開発 主な研究 液滴噴霧プロセスとナノ噴霧プロセスを用いた粉体開発

新規粉体を開発する際は、板状粉体に他の粉体を被覆する複合処理をしたり、微細な粒子の凝集体や中空粒子などを新たに作製します。
現在、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 中部センター(以下:産総研)と三信鉱工こうこう株式会社(以下:三信鉱工)と三者で共同開発した「液滴噴霧プロセス」や「ナノ噴霧プロセス」という技術を用いて、粉体の開発を進めています。

共同開発した「液滴噴霧プロセス」と「ナノ噴霧プロセス」

「液滴噴霧プロセス」は、粉体原料を混ぜた溶液を、液滴で噴霧しながら加熱処理をして新規粉体を調製する技術です。また、原料の状態によっては、液滴にする前にナノ分散する必要があるため、液滴噴霧の前にビーズミルという装置で分散します。ビーズミルを使用してから液滴噴霧する技術が「ナノ噴霧プロセス」となります。

ビーズミルによる分散、噴霧乾燥装置による粉体の調製

新しい紫外線防御粉体の開発

微粒子酸化チタンは、紫外線防御効果に優れているため、多くの化粧品に配合していますが、分散性が悪く凝集するため、なめらかさを損なわせたり、のびを悪くするなど、化粧品の使用感に影響を与えます。また、カバー力が高いため、肌の質感を隠したり、ファンデーションからの反射光を遮ってしまいます。そのため、「液滴噴霧プロセス」や「ナノ噴霧プロセス」を用いて、これらの問題点を解消した、新しい紫外線防御粉体を開発しました。

絹雲母に被覆した、なめらかな使用感の紫外線防御粉体 ~液滴噴霧プロセスを利用

平らでなめらかな感触の板状粉体「絹雲母」に、均一な粒子径と被覆状態で微粒子酸化チタンを被覆した複合粉体にすることで、使用感を改善しました。
チタン化合物である水溶性チタニアなどと絹雲母を混ぜた溶液を、「液滴噴霧プロセス」で処理することによって、絹雲母の表面に酸化チタンが析出し、微粒子(30-50nm)の状態で均一に付着させることに成功しました。凝集しにくくなるとともに、均一に粉体が被覆されることで、絹雲母のなめらかさがそのまま生かされるため、使用感が改善されます。ファンデーションに応用し、紫外線防御効果と使用感の良さを発揮しています。

絹雲母、絹雲母に微粒子酸化チタンを被覆した複合粉体、微粒子酸化チタンの粒子径と被覆状態が均一(なめらかにのびる)

光透過性と紫外線遮断効果の両立を実現した複合粉体 ~ナノ噴霧プロセスを利用

ファンデーションに配合されている粉体の立体感を生み出す反射光を遮らず、紫外線防御効果を発揮する粉体を開発しました。

絹雲母は、なめらかさだけでなく、透過性が高い特性もあります。「ナノ噴霧プロセス」を利用して、絹雲母の表面に約50nmの微粒子酸化チタンを、可視光が透過できる最小の間隔で付着させることで、ファンデーションに配合されている粉体の立体感を生み出す反射光の透過を遮らず、紫外線防御効果を発揮することを可能にしました。

光透過性と紫外線遮断効果を発揮する複合粉体
絹雲母と微粒子酸化チタンを混合した粉体、ナノ噴霧プロセスで処理した新粉体
  • 26th IFSCC Congress Buenos Aires (2010)
  • 日本化学会 第90回 春季年会 (2010)

中空状にしてなめらかな使用感を実現 ~ナノ噴霧プロセスを利用

「ナノ噴霧プロセス」を用いて、ナノサイズ(平均粒子径40nm)のシリカ被覆微粒子酸化チタンを、ミクロンサイズ(平均粒子径25µm)の中空状に調製することに成功しました。中空状にすることによって、塗布時に肌の上で軽くくずれてなめらかにのびるとともに、細かく均一に広がるため、紫外線防止効果をしっかり発揮できます。

表面写真(球状)、割断写真(中空状)、(シリカ被覆微粒子酸化チタンの集合)
紫外線
  • 27th IFSCC congress South Africa (2014)
このページの先頭へ