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HOME 研究・商品開発 主な研究 皮膚常在菌「マラセチア」の研究① マラセチア毛包炎の研究

背中や胸元などの身体にできるニキビに似た症状に「マラセチア毛包炎」があります。この症状は、マラセチアが原因と言われていましたが、詳しいことはわかっていませんでした。そこで、マラセチア毛包炎に関する研究を行いました。
その結果、マラセチア毛包炎に関わる菌種の解明と、2つのメカニズムによって炎症が起きていることを見い出しました。

マラセチア

マラセチア毛包炎に関わる菌種を解明

マラセチア毛包炎患者の皮膚から検出されるマラセチアの菌種を調べ、人の皮膚に常在する9種類のマラセチアのうち、マラセチア毛包炎に関わっているのはM. restrictaM. globosaM. sympodialisM. furfurM. dermatis の5種類であることを明らかにしました。

しかし、これら5種類のマラセチアは、マラセチア毛包炎のない健常皮膚にも同様に存在していることも確認しています。すなわち、マラセチア毛包炎は、どんな人でも発症し得るものであり、マラセチアの異常な増殖を抑えることがマラセチア毛包炎を防ぐことにつながると考えられます。

マラセチア毛包炎から検出されたマラセチア菌種

マラセチアによって起こる炎症メカニズム

マラセチアによって起こる炎症が2つの炎症反応によって起きていることを見出しました。
一つ目は、マラセチアが産生する皮脂分解酵素リパーゼ(以下マラセチアリパーゼ)によって皮脂が分解されて炎症物質(遊離脂肪酸)に変わり、炎症を起こす反応です。二つ目は、毛穴の細胞がマラセチアを異物と判断して炎症を起こす免疫反応によるものです。

マラセチアリパーゼによる炎症

マラセチアリパーゼは、皮脂を分解し、遊離脂肪酸という炎症物質に変えます。そして、遊離脂肪酸が毛穴の中を刺激して、炎症を起こします。
5種類のマラセチアリパーゼの活性作用を比較しました。その結果、M. restrictaM. globosaM. sympodialisM. dermatisのマラセチアリパーゼの活性が高いことを確認しました。マラセチアリパーゼによって起こる炎症には、これら4種類のマラセチアの影響が大きいことが推察されました。

マラセチアリパーゼ活性の比較

免疫反応による炎症

毛穴の細胞がマラセチアを異物と判断すると、細胞から炎症性サイトカインを出して炎症を起こします。
5種類のマラセチアと、表皮細胞(毛穴の細胞)を共培養して、表皮細胞から分泌される炎症性サイトカイン(IL-1α、IL-6、IL-8)の量を確認しました。その結果、5種類すべてのマラセチアによって、炎症性サイトカイン(IL-1α、IL-6、IL-8)のmRNA発現量が多くなることが確認されました。また、5種類のマラセチアの中では、M. furfurによる炎症性サイトカインのmRNA発現量が最も多く、免疫反応による炎症作用の高いことが推察されました。

マラセチアと表皮細胞の共培養によるIL-8 mRNA 発現量
  • Medical Mycology 47, 618-624 (2009)
  • Medical Mycology 50, 802-810 (2012)
  • The Journal of Dermatology 39, 613-616 (2012)
  • 第32回 東海医真菌懇話会 (2008)
  • 9th Asian Societies of Cosmetic Chemists Conference (2009)
※すべて自社データ ※すべての図、イラストはイメージ
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