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美しさにまごころこめて

日本メナード化粧品株式会社

HOME 研究・商品開発 主な研究 首のシワ・タルミの原因を、幹細胞研究から解明

首は、顔と同様に露出しており、年齢を感じやすい部位です。若々しい印象にするためには、顔だけではなく、首のお手入れも重要です。しかし、首のシワ・タルミの原因については、これまで詳しく研究されていませんでした。そこで、首のシワ・タルミの原因について、顔の皮膚の構造との違いに着目して研究を進めました。

20代と50代の首元の違い
※自社データ

顔と首の皮膚構造の違い

皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織の三層構造になっています。顔の皮膚には靭帯があり、真皮と骨をつないで皮膚を支えています。靭帯があるため、皮下組織の変化の影響が少なく、真皮の加齢変化がシワやタルミの主な原因となります。一方、首の皮膚には靭帯はありません。そのため、皮下組織の加齢変化が首のシワやタルミに大きく影響すると考えられます。

顔と首の皮膚断面図
※イメージ図

加齢によって、皮下組織のコラーゲンネットが細く弱くなる

首の皮下組織の加齢変化を研究しました。皮下組織では、コラーゲンがネット状に存在していて、脂肪細胞を支えています。20代と60代の皮下組織のコラーゲンネットを、染色して観察したところ、加齢によってコラーゲンネットが細く弱くなることを突き止めました。首の皮膚のコラーゲンネットが細く弱くなると、靭帯がないため、脂肪細胞を支えられなくなります。その結果、皮膚全体が下垂し、首のシワ・タルミが現れてしまいます。

20代と60代のコラーゲンと脂肪細胞の比較
※イメージ図 ※自社データ

コラーゲンネットが細く弱くなる原因は、脂肪幹細胞の加齢による減少

皮下組織のコラーゲンを生成しているのは前駆脂肪細胞です。前駆脂肪細胞は、脂肪幹細胞から分化して生み出されます。
コラーゲンネットが細く弱くなる原因を解明するため、前駆脂肪細胞を生み出している脂肪幹細胞の加齢変化を確認しました。その結果、脂肪幹細胞が加齢によって減少していることを明らかにしました。
脂肪幹細胞が減少すると、コラーゲンを生成する前駆脂肪細胞も減少するため、コラーゲンネットが細く弱くなってしまうと考えられます。

20代と60代の脂肪幹細胞の比較
※自社データ
  • 第86回日本生化学会大会(2013)
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