髪は男女問わず加齢によって細くなり、ハリ・コシがなくなっていきます。また、髪は毛母細胞からつくられることが知られています。近年、髪の根元を包む毛包を構成する主な組織の一つである外毛根鞘には、CD34 タンパク質を含んだ細胞（CD34 陽性細胞）が存在し、これが毛母細胞のもととなる細胞であることが明らかになってきました。
細い髪は外毛根鞘に存在するCD34 陽性細胞（毛母細胞のもととなる細胞）が少ない
太い髪と細い髪について、外毛根鞘に存在するCD34 陽性細胞を免疫染色したところ、細い髪ではCD34 陽性細胞が少ないことが観察されました。さらに、CD34 タンパク質の発現量を解析することによって、外毛根鞘に存在するCD34 陽性細胞を定量化したところ、細い髪ほど外毛根鞘に存在するCD34 陽性細胞が少ないことが分かりました。このことから、髪が細くなる根本原因は毛母細胞のもととなる細胞が少なくなることにあると考えられました
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幹細胞の多角的研究
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